この度、平成30年度日本植物病理学会大会を、3月25日(日)~27日(火)の3日間にわたり神戸で開催することになりました。神戸は、古くは平清盛が日宋貿易の拠点としたところであり、江戸末期~明治には多くの外国人が居留した国際色豊かな町です。その沿岸は、現在、国際貿易港神戸港として大きく発展していますが、それに伴い検疫体制の整備も進められ、神戸植物防疫所(農林水産省)、神戸検疫所(厚生労働省)が設置されて、日々輸入農産物の病害虫検査、残留農薬検査等を行っています。地球温暖化と貿易のグローバル化に伴い新規病虫害の侵入リスクが高まりつつある中、国際貿易港神戸港に隣接する地で本学会大会を行うことは意義あることと考えます。
会場の神戸国際会議場は、神戸港内に造られた人工島、ポートアイランドにあります。ポートアイランドは、「山、海へ行く」というキャッチコピーの下、六甲山地の土砂で瀬戸内海の一角を埋め立てて造成されました。1998年には、神戸医療産業都市に指定され、国内最大級の医療クラスターを形成する一方、次世代スーパーコンピュータ「京」を誘致し、研究都市としても発展しつつあります。すぐ沖の別の人工島、神戸空港とは橋ひとつで繋がっており、交通もとても便利です。
学会員の皆様には、奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。
平成30年度日本植物病理学会大会委員長
神戸大学大学院農学研究科
土佐 幸雄