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シンポジウム

「Global trends of applications and regulations of plant genome editing」(国際シンポジウム)

オーガナイザー:江面 浩(筑波大学)、有村 慎一(東京大学)

概要:ゲノム編集技術は精確かつ最小限の変化での効率的な作物育種を可能とするため、今後の変動環境下での人口増に見合う作物生産を行うための救世主の一つと期待されており、遺伝子組換え技術とは異なる社会需要や規制のあり方が検討されている。本シンポジウムでは世界各国・地域での社会需要と規制の現状について各当事者/関係者から総論/各論の最新情報を紹介していただきつつ、世界の潮流と日本のとるべき未来について議論を行う。

講演者:
立川 雅司(名古屋大学)Masashi Tachikawa (Nagoya University)「Global Trends and Future Challenges in Regulations Concerning Genome-Edited Crops」
笠井 美恵子 Mieko Kasai(American Seed Trade Association)「Global Trends and Future Challenges in the Practical Application of Genome-Edited Crops」
Pankaj Bhowmik(National Research Council of Canada)「Regulatory and Practical Challenges for Genome-Edited Crops in Canada」
Geronima P. Eusebio (Department of Agriculture-Bureau of Plant Industry) 「Current status of gene editing technology application and its regulation in Philippines」
Satya Nugroho(Research Center of Genetic Engineering, BRIN)「Policy and Regulation on Genome-editing crops in the Indonesia」
Petra Jorasch(Euroseeds)「The EU regulatory proposal for New Genomic Techniques - state of play and next steps」
江面 浩(筑波大学) Hiroshi Ezura (Univ of Tsukuba) 「Social Acceptance and Regulatory Challenges for Genome-Edited Crops in Japan」

「難培養植物の再分化技術の開発最前線」

オーガナイザー:七里 吉彦(森林総合研究所森林バイオ研究センター)、安本 周平(大阪大学)

概要:ゲノム編集技術を利用した作物の分子育種が精力的に進められているなか、難培養植物の再分化技術の開発はますます重要性を増している。本シンポジウムでは、再分化に関わる遺伝子や低分子生理活性物質の研究に携わるフロントランナーに登壇してもらい、技術開発にいたる過程やノウハウ、失敗例やコツなど論文ではみえにくい工程や実際について紹介していただき、難培養植物の再分化技術開発の一助となる場としたい。

講演者:
池内 桃子(奈良先端科学技術大学院大学)「シロイヌナズナを用いた器官再生制御メカニズムの解明」
花野 滋(東北大学)「A Novel Shoot Converter Set: ATHB25/REM7は再分化誘導を向上させることができるか?」
井川 智子(千葉大学)「ホルモンフリー培養で組換え細胞の分化を制御する基盤システムの構築」
中塚 貴司(静岡大学)「花卉園芸植物ストックの形質転換までの長い道のり」
梅原 三貴久(東洋大学)「トコンの不定芽形成系を利用した生理活性物質の活性評価」

「植物における有用物質生産とその動向」

オーガナイザー: 三浦 謙治(筑波大学)、平井 優美(理化学研究所)

概要:本シンポジウムは、持続可能性への貢献を目指したバイオ基盤技術の開発に焦点をあて、植物のもつ特性を活かした有用物質生産の可能性について、世界的な動向の紹介と先端的な研究成果の御講演をいただく。植物をホストとした有用物質生産について多角的に捉え、これらの技術が社会に与える影響や持続可能性への貢献について議論し、本分野の将来展開について議論する場としたい。

講演者:
桑原 明日香(JST-CRDS)「Sustainabilityに貢献しうるバイオ基盤技術開発」
關 光(大阪大学)「ベンサミアナタバコを用いた有用テルペノイド生産:実例と課題」
大西 利幸(静岡大学)「植物に由来する芳香族配糖体の合成生物学的生産システムの構築」
岡澤 敦司(大阪公立大学)「紫外線LEDを用いた芳香族化合物の生産向上—温暖化に伴う果物の着色障害克服—」
小山内 崇(明治大学)「微細藻類を用いたカルボン酸生産」
佐々野 晴花(三菱ケミカル株式会社)「植物を用いた細胞培養向け組換えタンパク質の製法開発の取り組み」

「植物ゲノム情報解析と共有技術の最前線」

オーガナイザー: 中村 保一(国立遺伝学研究所)

概要:植物バイオテクノロジーの基盤となる情報としてのゲノムの完全解読は昨今ますます大規模化・高速化してきている。その活用に必要な情報として、ゲノム完全決定技術、変異解析、アノテーション構築、データベース構築などについてのそれぞれの分野で活躍する研究者から最新の要素技術やその実装について情報共有していただき、議論する。

講演者:
望月 孝子(国立遺伝学研究所)「シングルセル解析のためのアノテーション高度化」
越水 静(国立遺伝学研究所)「構造色を発色する微細構造:ゲノム・トランスクリプトーム解析による関連因子の同定」
市原 寿子(かずさDNA研究所)「植物統合DB・ゲノムと形質情報からの栽培技術高度化への挑戦」
広瀬 侑(豊橋技術科学大学)「シアノバクテリアの光受容体研究の進展」

「植物細胞農業:植物バイオテクノロジーを活用した細胞性食品の生産」

オーガナイザー: 五十嵐 圭介(東北大学)

概要:細胞培養技術を活用して、本来は動物や植物から収穫される農産物を特定の細胞を培養することで生産する新しい考え方は細胞農業(Cellular Agriculture)と呼ばれている。植物においては古くから細胞培養技術が盛んに研究されてきており、多くの要素技術の研究蓄積がある。本シンポジウムでは、細胞農業の分野の一端を担う植物細胞農業について、これからどのような方向性で研究開発を進めればいいのかを、具体的な研究事例や事業事例をもとに議論し連携を深めることを目的とする。

講演者:
荻田 信二郎(県立広島大学)「食用植物細胞の細胞農業 ~カメリア属の培養事例」
日渡 祐二(宮城大学)「細胞培養による多糖類生産に向けたイナゴマメゲノム解析」
清水 達也(東京女子医科大学)「藻類由来培養液を用いた動物細胞培養による循環型食料生産システム」
橋詰 寛也(株式会社Kinish)「食品業界における分子農業ビジネスの現状と今後」
羽生 雄毅(インテグリカルチャー(株))「数千トンスケール細胞培養への道」
杉崎 麻友(日本細胞農業協会)「学際的な細胞農業の社会実装に向けて」